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2008年5月10日 (土)

Around40・注文の多いオンナたち 第5話

脚本:橋部敦子/演出:吉田健

聡子(天海祐希)を大切に思う岡村(藤木直人)が、

聡子の大事な人である金杉(加藤雅也)を気にかけ、

カウンセリングを受けるように促す。

聡子は金杉の異常に気づいていたが、

踏み込むようなことはせず、

金杉をカウンセリングする岡村を疎ましく思う。

だが彼は、戦地での体験からPTSDを抱えていた。

岡村は金杉に親身に接し、

金杉も悩みを岡村に話すことで、

心の傷を乗り越えようという意思が湧く。

聡子は、冷静さを欠いていた自分を反省し、

金杉のためにそこまでしてくれた岡村に感謝する。

この流れで、

聡子が金杉と結婚するかのように思わせながら、

あの浜辺のシーンにつなげるんだもんな。

うまいな……

    ×    ×    ×    ×    ×    ×

金杉がカメラを辞めて帰国し、

聡子との結婚を選ぼうとしたのは、

自分の心の傷から逃げるためで、

今回、岡村がその傷に気づき、

乗り越えましょうと言ってくれたことで苦しみが和らぎ、

カメラを手にし、シャッターを切れるところまで回復した。

となれば、またカメラを続けたくもなる。

聡子との結婚を辞めたくもなる。

そんな金杉の葛藤は、直接的には描かれず、

かなり身勝手なキャラクターには映りはした。

でも、、、

あの浜辺のシーンはよかったな。

聡子に向けてシャッター切りながら、

   金杉「五年前より老けたな」

      「でも、五年前より綺麗だ」

      「(泣いてじっとしてない聡子に向かって)

       ピント合わねえじゃねえか」

もうこのセリフだけで、

金杉の魅力は十分伝わってきた。

聡子が金杉との別れを決意する過程も

少し雑だった気がしたけど、

五年前の自分とケリをつけようとする聡子の決意を、

天海祐希は好演してたと思う。

天海さんのこういう演技は、画面を締めるなぁ。

    ×    ×    ×    ×    ×    ×

ラストシーンも面白かった。

結果的に、

岡村が金杉を心配し、親身に接したことで、

金杉の心の傷が快方へ向かい、

聡子から離れ、カメラの世界に戻る決意をしてしまった。

客観的な岡村の存在がなければ、

聡子は金杉と結婚できたかもしれない。

金杉の心の傷に目を伏せながらも。

でも、

お互いの幸せを考えるのなら、

今回の決断は間違いじゃなかった。

そう思わせる回だった。

    ×    ×    ×    ×    ×    ×

今回の件で、

聡子はますます心理士として岡村を信頼し、

おそらくその思いが、

仕事の関係だけにとどまらず、恋愛感情に結びつくのでは。

結びついてもおかしくないほど、

今回の金杉のエピソードは、

聡子にとって説得力を持つものだったと思う。

奈央(大塚寧々)とマー君(筒井道隆)の関係も含めて、

今後の展開がやはり気になる。

(7.0)

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